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VBScript checkVBScript が止まる前に、Excel のマクロを点検する。

Microsoft は Windows の VBScript を段階的に廃止し、2026〜2027 年ごろに既定で無効にする予定です。前任者が作ったマクロが .vbs を動かしていたり、VBScript の正規表現を使っていたりすると、ある日動かなくなります。マクロの入ったファイルを選ぶと、当てはまる行と直し方、社内の棚卸しに使える Excel の台帳を出します。

事務所の机で、担当者がノートパソコンの表計算の画面とチェックリストを見比べて、マクロを点検しているイラスト

このツールは、選んだファイルをお使いのパソコンの中だけで読みます。ファイルやコードは送信・保存されず、弊社のサーバーにも残りません(ページの利用状況として、調べたファイルの数・見つかった数・Excel の書き出しだけを計測しています)。結果は書き方から探す目安です。

基準は Microsoft のVBScript の廃止の段階の説明、VBA のプロジェクトへの影響の説明、Windows の非推奨の機能の一覧で確かめたものです。

決まっていること

廃止の段階
Microsoft は VBScript を 3 つの段階で廃止します。段階 1:Windows 11 バージョン 24H2 から、VBScript は「オプション機能」として入っていて有効。段階 2:既定で無効になり、使うには有効にし直す(時期は、Windows の担当向けの説明では 2027 年ごろ、VBA の担当向けの説明では 2026 年か 2027 年ごろ)。段階 3:将来の Windows から削除され、VBScript の dll もなくなる(時期は未定)。
マクロ(VBA)で影響を受ける使い方
Microsoft が挙げているのは 2 つです。VBA から .vbs のファイルを動かす使い方と、VBScript の正規表現などを参照して使う使い方。Excel・Word・PowerPoint・Access のマクロが対象です。
正規表現は Office のバージョン次第
Microsoft 365 のバージョン 2508 以降は、VBA に正規表現(RegExp)が組み込まれ、VBScript がない Windows でも動きます。それより前の Microsoft 365 は、VBScript が無効・削除された Windows で動きません。永続版の Office(2019・2021・2024 など)は、Microsoft の説明の表に載っていません(ブログのコメント欄に利用者の報告はありますが、Microsoft の回答はありません)。
マクロのほかに
Microsoft は、VBScript への依存が埋もれやすい場所として、グループ ポリシーのログオンなどのスクリプト、古いスクリプトを動かすタスク スケジューラのタスク、Intune で配った PowerShell から .vbs を呼ぶものを挙げています。Windows のライセンス認証の slmgr.vbs に頼る自動化も変更が要ります。Outlook のカスタム フォームのスクリプトは、すでに既定で無効です。
確かめ方
Windows 11 バージョン 24H2 以降では、[設定]→[システム]→[オプション機能]で、VBScript が入っているかを確かめられます。VBScript を無効にすると、cscript.exe・wscript.exe など VBScript を使おうとする処理は止められ、VBScript に頼るスクリプトはエラーになるか、何も表示されずに失敗します。Microsoft は、VBScript を無効にした環境でマクロを試し、隠れた依存を見つけるよう勧めています。

IT の担当が確かめたいこと

  • 社内の PC の Windows と Office の種類・バージョン(Microsoft 365 の 2508 以降か)
  • タスク スケジューラ・ログオン スクリプト・ショートカットで動かしている .vbs
  • 社内で配るソフトや RPA が VBScript を使っていないか(作り手に問い合わせる)

Excel を使う業務の担当が確かめたいこと

  • 前任者から引き継いだマクロのファイルがどこにあり、誰が使っているか
  • このツールで「止まる」「Office のバージョン次第」と出たマクロと、その業務
  • 止まったときに手作業で代わりにできるか、直すまでの順番

ツールを使う

はじめは見本(架空の「売上集計」のマクロ 5 つと、.vbs・.bat のファイル)の結果が出ています。ご自身のファイルを選ぶと、その結果に置き換わります。見つけ方はコードの書き方から探す目安で、最後は、VBScript を無効にした PC で動かして確かめてください。

1. 調べるファイルを選ぶ

マクロの入った Excel・Word のファイル(.xlsm・.xls・.xlam・.docm など)、書き出したモジュール(.bas・.cls・.frm)、.vbs・.wsf・.hta・バッチ(.bat・.cmd・.ps1)を、まとめて選べます。ファイルはこのパソコンの中で読み、送信・保存はしません。

コードを貼り付けて調べる

いまは見本(架空の「売上集計」のマクロ 5 つと、.vbs・.bat)の結果を出しています。

2. 使っている Office

Excel の[ファイル]→[アカウント]で、製品の名前とバージョンを確かめます。

3. まとめ(ファイル 0 件・モジュール 0)

止まる(直す)

0 件

Office のバージョン次第

0 件

確かめる

0 件

発表で挙がっていない

0 件

  • 止まる(直す):VBScript が既定で無効になる段階(2026〜2027 年ごろ)から、有効にし直さないと動きません。削除される段階で動かなくなります。
  • Office のバージョン次第:Microsoft 365 のバージョン 2508 以降なら動きます。それより前の Microsoft 365 では条件によって動かず、永続版の Office は Microsoft の表に載っていません(各行の「なぜ」を見てください)。
  • 確かめる:使い方によって、上のどちらかに当たります。中身を確かめてください。
  • 発表で挙がっていない:VBScript とは別の部品です。Microsoft の発表で、影響を受ける使い方として挙がっていません。

見つけ方は、コードの書き方から探す目安です。変数を組み合わせて作った名前や、別の場所から渡された名前で動かすもの(マクロ・バッチ・PowerShell とも)は、見つけられないことがあります。最後は、VBScript を無効にした PC で動かして確かめてください。

4. ファイルごとの結果

見本を読み込んでいます…

5. マクロのほかに確かめる

Microsoft や作り手が、VBScript の廃止で影響があると説明しているものです(「説明から考えられる」は、個別の記載はないが Microsoft の説明から当てはまると考えられるもの)。使っているかどうかを選ぶと、Excel の書き出しに入ります。

  • RPA の WinActor で、VBScript 版のライブラリを使うシナリオ公式に名指し

    作り手(NTT-AT)は、VBScript 版ライブラリは引き続き使えるが、追加・機能拡張・不具合修正は予定しておらず、Python 版へ移ってほしいとしています。

    すること:シナリオで使っているライブラリを確かめ、Python 版への移行を、販売パートナーや作り手の案内に沿って進めます。

    出典
  • Power Automate for desktop の「VBScript の実行」アクション公式に名指し

    Microsoft の説明に、VBScript が Windows で非推奨になったという注意書きがあります。VBScript を無効にしたときの動きは書かれていません。

    すること:フローの中の「VBScript の実行」を探し、「PowerShell の実行」などへの置き換えを考えます。

    出典
  • グループ ポリシーのスクリプト・タスク スケジューラ・Intune で動かしている .vbs公式に名指し

    ログオン・ログオフ・起動・終了のスクリプト、夜間の集計などのタスク、Intune で配った PowerShell から .vbs を呼んでいる場合。Microsoft は、VBScript への依存が埋もれやすい場所として挙げています。

    すること:SYSVOL やタスクの設定から .vbs と wscript.exe・cscript.exe の呼び出しを探し、見つけた .vbs をこのツールで点検して、PowerShell などに置き換えます。

    出典
  • Outlook のカスタム フォームのスクリプト公式に名指し

    Outlook の独自のフォームにスクリプトを入れている場合。すでに既定で無効で、使うにはレジストリの設定が要ります。2027 年前後からは VBScript の機能も有効にする必要があり、削除の段階では従来の Outlook で再び有効にできなくなります。

    すること:フォームにスクリプトを入れているかを確かめ、使っているなら置き換えを考えます。

    出典
  • Windows のライセンス認証の slmgr.vbs を使う自動化公式に名指し

    PC の準備やキッティングで slmgr.vbs を呼んでいる場合。Microsoft は、slmgr.vbs に頼る自動化は変更が要り、削除のあとは使えないとしています。代わりの PowerShell の OSLicense モジュールは、Microsoft のブログでは、Windows 11 は 2026 年 8 月 27 日の更新(KB5120998 のプレビュー)以降、Windows Server は次の版で予定とされています(Microsoft Learn のモジュールの説明では、使える更新の KB 番号は確認中とされています)。

    すること:使える Windows の版と更新を確かめてから、Microsoft が勧める PowerShell のモジュール(OSLicense)への置き換えを、IT の担当や委託先と進めます。

    出典出典 2
  • Office のライセンス認証の ospp.vbs・印刷の管理のスクリプト(prnmngr.vbs など)説明から考えられる

    どちらも cscript.exe で動かす .vbs です。Microsoft は、VBScript を無効にすると cscript.exe などで VBScript を使う処理は止められると説明しているので、影響を受けると考えられます(この 2 つについての個別の記載はありません)。

    すること:手順書や配布の仕組みで呼んでいないかを確かめ、使っているなら代わりの方法を IT の担当や委託先と確かめます。

    出典出典 2出典 3
  • インストーラー(.msi)の VBScript の処理・他社のソフト公式に名指し

    古いソフトのインストーラーは、VBScript の処理を含むことがあり、インストール・修復・削除のときに黙って動きます。Microsoft は、廃止のあとに動かなくなるおそれがあるとし、他社のソフトは VBScript を使わない版を作り手に求めるよう勧めています。

    すること:社内で使う業務ソフトの作り手に、VBScript を使っていないか、使わない版があるかを問い合わせます。

    出典
  • Internet Explorer 向けの古い Web ページ公式に名指し

    社内の古い Web ページが VBScript で動いている場合。Edge・Chrome などの今のブラウザは VBScript に対応したことがありません。

    すること:JavaScript に置き換えます。

    出典

「点検の結果・マクロのほかに確かめる・この資料について」の 3 シート。担当と状態の欄があり、社内の棚卸しの台帳に使えます。

見つかったマクロを、止まる前に直すなら。

このツールは、VBScript に頼る書き方を見つけるところまでです。前任者が作ったマクロを読み解いて直す、.vbs の処理を VBA や PowerShell に置き換える、直す前と後で同じ結果になることを確かめる、といった作業を、作業時間つきの月額の AI実装支援で承ります。

VBScript の廃止の段階、マクロで止まる 2 つの使い方、マクロのほかに確かめるものは note の記事 に書いています。他のツールは 公開しているツールの一覧 から。